プログラミング入門 I 演習

課題 3: 文字と文字列 (2003年10月2日）

例題 1: 文字型のデータの入出力と文字コードの変換

このプログラムは，文字型のデータの入出力を行うものである。入力された文字が小文字の場合は大文字にして出力する。
エディタを使って，このプログラムを作成し， ex3_1.c というファイルに保存しなさい．


#include <stdio.h>

int main(void)
{
  char c; /* 文字型の変数 */

  printf("input character ");
  scanf("%c", &c);

  if(c >= 'a' && c <= 'z') c = c - 'a' + 'A';
  
  printf("output character = %c\n", c);

  return 0;
}

cc -o ex3_1 ex3_1.c というコマンドを使って，プログラムをコンパイルしなさい．
このプログラムでは、入力された文字が小文字のあるアルファベット ('a'から'z')の場合は、大文字('A'から'Z')に変換している。
./ex3_1 と入力してプログラムを実行させ，適当に1文字を入力し，入力された文字が大文字に変換されて出力されることを確認しなさい．

例題 2：文字列の入出力と長さの計算

このプログラムは，文字列を入力し、文字列の長さを計算するプログラムである。
エディタを使って，このプログラムを作成し， ex3_2.c というファイルに保存しなさい．


#include <stdio.h>

int main(void)
{
  char string[100]; /* 入力される文字列のための配列 */
  int length;	    /* 長さ */

  printf("input string ");
  scanf("%s", string);

  length = 0; 
  while(string[length] != '\0') length++;

  printf("string %s, length=%d\n", string, length);

  return 0;
}

cc -o ex3_2 ex3_2.c というコマンドを使って，プログラムをコンパイルしなさい．
文字列とは、文字コード'\0'で終る文字の配列で、文字列の長さとは '\0'までの文字数である。while文では、文字の最後を見付けている。
./ex3_2 と入力してプログラムを実行させ，適当に99文字以内の文字列を入力し，入力したのと同じ文字列とその長さが出力されることを確かめなさい．

課題 1

例題1のプログラムを参考に，文字列を入力し、入力された文字列の中の小文字のアルファベットを大文字にした文字列を出力するプログラムを作成しなさい。

課題 2

例題 2のプログラムを参考に，入力された文字列を逆順にした文字列を出力するプログラムを作成しなさい。例えば、appleは、elppaと出力される。文字列とは、文字コード'\0'で終る文字の配列であることを注意すること。