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* Zoomリモート講義におけるiPadのホワイトボード利用について [#ma6f2331]

*** 概要 [#v5071630]

iPad Pro(及びiPad)を使ってZoomによるリモート講義時にホワイトボードとして利用する方法を紹介する。iPad Proは型によって第1世代または第2世代のApple Pencilに対応しているが、最近はiPadも第1世代のApple Pencilに対応している。自分のiPadの型によって使えるペンシルを正しく選んでおくこと。第1世代は純正品だけでなくサードパーティの安価なものもある(ただし、書き心地は圧倒的に純正品が良い:個人的感想)。以下では総称してiPad、Apple Pencilと示す。

ZoomアプリケーションにはiPad及びiPhoneを入力インタフェースとする画面共有機能が標準で備わっている。これを使って、iPad側でApple Pencilによるメモやお絵描きソフトを起動し、Zoom側で画面共有するとiPadの画面が配信される。Zoomを録画しておくと録画映像にこれが映るので直接配信でなく録画ビデオとして記録するときにも使える。

Zoomの画面共有には「ホワイトボード」もある。これは画面に文字書きをする機能があるタブレット(WindowsならSurface Pro?)であれば、これに対応しているはず。筆者は持っていないので試していない。しかし、Zoomで操作しながらペン書きをする画面がどうなっているかを第三者的にモニタできないので、別のタブレット(つまりiPad)を使うことをお薦めする。

なお、ここではMacで利用する場合を説明する。WindowsがiPadと連携できるのかできないのか、筆者はしらない。

*** 準備 [#h51a97b2]

Zoomを使うPCとiPadを以下の2つのいずれかの方法で連携させる。
- 方法1(直結する方法):PC本体のUSBとiPadを直接USBケーブルで接続する。最近のMacBookPro、MacBookAir、MacBookはUSB-C端子で、iPad ProであればUSB-CとUSB-Cで接続できる。iPadの場合はUSB-CからLightningへのケーブルが必要。Zoomから画面共有機能を呼び、「iPhoen/iPad(ケーブル使用)」を選ぶ。
- 方法2(AirPlayを使う方法):PCとiPadを同じWiFiの下に接続しておく。Zoomから画面共有機能を呼び、「iPhone/iPad(AirPlay使用)」を選ぶ。続いて、iPad側でAirPlay(WiFiを使って他のApple機器に対して画面イメージを遠隔表示する機能。呼び出し方はiPhone/iPadの型とiOSのバージョンによって異なるので予め調べておくこと)を呼び出し、選択する相手機器に「Zoom-XXXX」という仮想機器が表示される(XXXXにはPCのリモート参照名称が入る)ので、これを選ぶ。
- いずれの場合も、接続が確率するとZoomの画面共有イメージにiPadの画面がミラーリングされる。
- いずれの場合も、接続が確立するとZoomの画面共有イメージにiPadの画面がミラーリングされる。実際にやってみると、ずっとiPadだけを使い続けるのであれば問題ないが、時々Zoomのカメラ画像に切替えたりしたい場合、方法2のAirPLayはやや煩雑であまりお薦めしない(画面共有操作をPCでしたあとでiPad側でもAirPlay操作をしないといけないので)。方法1の直結であれば、バタバタしないで済む。

*** iPadのツールを使ってホワイトボード化 [#h26ef0af]

Zoomの画面共有にiPadのイメージが出れば、あとはiPad上で文字なり絵なりを描くだけ。筆者は普通の「メモ帳」を一番良く使っている。単純にメモ帳を開いて、ペン描画モードにすればブラックボードになるので、Apple Pencilで自由に文字や絵が描ける。ペンの色を変えたり、太さを変えたり、消しゴムで消したり、入力取り消し(undo)ができる。
同様にEvernoteも利用できる。描画範囲の広さや、自由スクロールができる点でメモ帳がお勧め。メモ帳は、ペン書きする時にApple Pencilを使っていると、指で画面をスクロールできるので、ものすごく便利。前に書いた部分までスクロールで戻ったりも簡単にできる。

*** 高度な使い方 [#f5b7a441]

- ファイルへの書き込み

Apple Pencilはpdfやpng/jpegのような画像ファイルへの直接書き込みに対応している。pdfや画像ファイルをファイルとして用意し(フォルダ機能を使う)、それを開いてから描画機能(ペンのアイコンで表示される)をタッチすれば、メモ帳と同じインタフェースで書き込み、ペン操作(色や太さや消しゴム、undo)ができる。落書きしたファイルをそのまま離れると、書き込まれた状態でセーブされてしまうので注意すること。

例えば、教科書の必要なページをiPad(iPhoneでもいい)で写真撮影しておき、それを画像ファイルにしておけば、それを呼び出してペンでマークアップ書き込みするようなことができ、大変便利である。iPhoneやiPadの写真画質は非常にいいので、わざわざスキャナで取り込まなくても写真で十分である。

- webページへの書き込み

iPadのSafariはページをpdfイメージ化することに対応している。Safariでwebを表示した状態で、画面右上の「出力アイコン」(四角から上に矢印が飛び出ているマーク)を押し、メニューから「マークアップ」(ペンシルのアイコン)を選ぶと、ページイメージにApple Pencilで書き込みができるようになる。その状態で右上のペンのアイコンをクリックすればペン書きのON/OFFが制御でき、標準インタフェースで色・太さ・消しゴム・undoができる。なお、この状態で指スクロールをしようとしても入力とみなされるので要注意(メモ帳だと指スクロールとペン書きが同時にできるが、この場合はできない)。スクロールしたい時はペン入力をOFFにして指でスクロールする。

この状態を終えるためには左上の「完了」をクリックするが、ファイルを保存するかどうかが聞かれるので残したければ保存、捨ててよければ「PDFを削除」を選ぶ。

- マウスポインタを使う

描画は常にペンの軌跡が書き込まれてしまうので、図を書いた後でポイントだけしたい場合はうまく行かない。無理にペンで○を書いたりしていると画面がどんどん汚れてしまう。その場合、iPadで使えるBluetoothマウスを使えば、普通のマウスのようにLaser Pointイメージで赤丸が表示されるので、ペンと併用するとよい。黒板の板書では字を書いた後でそこを指で指すことができるが、これをペンだけで行うことはできないので、マウスと併用するとわかりやすい説明ができる。

*** 終わりに [#s583430e]

筆者はこの方法で2020年度春学期の講義を全てZoom録画機能を使い、少しだけビデオ出演し、ほとんどをiPadの板書で行った。この練習や試行錯誤を2週間ぐらいやったが、講義開始前に習熟することができた。PPTを見せて声で説明する講義よりも遥かに学生に理解してもらえていると自負している。
筆者はこの方法で2020年度春学期の講義を全てZoom録画機能を使い、少しだけビデオ出演し、ほとんどをiPadの板書で行った。この練習や試行錯誤を2週間ぐらいやったが、講義開始前に習熟することができた。PPTを見せて声で説明する講義よりも遥かに学生に理解してもらえていると考える。

*** デモンストレーション [#kf77f926]

デモとして、実際に講義で使ったビデオの抜粋のmp4画像を参照しておく。最初の方は板書の例で、8分30秒ぐらいからテキストの写真イメージを使った書き込みの例である。(筑波大のMicrosoft Streamを使っているので大学所属者は見れるはず。)


https://web.microsoftstream.com/video/8af1d574-8a51-454b-91bd-2ea4e5e3636a


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