Vine Linux Install Memo on VAIO PCG-SR9C/K

このメモは Vine Linux 2.1 および Vine Linux 2.1.5 を Sony VAIO PCG-SR9C/K に install (Windows 2000 との dualboot) したときの設定に関するメモである．

Index

Before Installation
During Installation
After Installation
問題点
VMware
After Upgrading to 2.1.5

Before Installation

何度か試したところ MBM 0.33c では Linux の / partition が 1024 cylinders (8.4GB?)に収まっていないと，Linux の boot が出来ないようだったので，以下の構成に partition を切り直し，Windows 2000 を re-install した．しかし，0.36b ではすくなくともこれらの制限がハズレているため，その必要はなくなった．
```
/dev/hda1    6G    /dos (Windows 2000)
/dev/hda2    1G    /
/dev/hda5    8G    /usr
/dev/hda6    4G    /home1
```
今は 30GB の disk にし，以下のようになっている．
```
/dev/hda1    6G    (Windows 2000)  NTFS 
/dev/hda2    1G    /               ext2 
/dev/hda5    8G    /usr            ext2 
/dev/hda6    6G    /home1          ext2 
/dev/hda7    8G                    NTFS
```
NTFS への変換は，vaio のサポートページを参考に以下のように行う．
1. Control panel -> 管理ツール -> コンピュータの管理 -> 記憶域 -> ディスクデフラグツールにより，C: ドライブの最適化．
2. ファイル名を指定して実行より，以下を実行．
```
convert c: /fs:ntfs
```
3. 変換を予約して，再起動．ここで，再起動時の SONY の画面でしばし時間がかかる．ここで変換には 75MB の space が必要であった．
4. ファイル名を指定して実行より，以下を実行し，回復コンソールをインストールする．NETUPGRD.DLL のエラーは無視して良いとのこと．
```
C:\I386\WINNT32.EXE /CMDCONS
```
ext2 はすでに journaling filesystem に移行している．

During Installation

3Com 10/100 LAN CardBus PC Card (3CXFE575BT)を用いた network install が出来なかったため，PCMCIA 接続の CD-ROM で install した．
Custum installation を選び，LILO を /dev/hda2 に install する．これをしないと，Windows 2000 が起動しなくなるらしい．でも，MBM などを使えば，きっと起動するでしょう．
Floppy Drive が USB 接続のため，boot floppy を作成することができない．Linux の起動は，install 後， MBM の FD image を利用する．MBM で起動したあとは，その partition で起動されるようになるため，それ以降はこの FD は特に必要ない．
postfix を動かすためには，hostname は，domain name も含める必要がある．実際の設定は，/etc/sysconfig/network を書き換え，ついでに /etc/hosts も書き換える．

After Installation

/etc/sysconfig/keyboard の KEYTABLE を us_Ctrl_CAPS に変更し，Ctrl と Caps Lock の交換を行う．でも，この状態では，Windows 2000 + VMware で Linux を立ち上げたときに，Control Lock になってしまうため，その場合はこのページの以下のVMware 導入時の注意を参照．
/etc/pcmcia/network を入れ替える．これは，wavelan などの設定が redhat のやつでは良く分からないためと，こちらの方が融通がきくから．
```
# cd /etc/pcmcia
# cp -p /usr/src/linux/pcmcia-cs-3.1.21/etc/network network.pcmcia-cs
# mv network network.vine
# cp -p network.pcmcia-cs network
# chmod +x network
```
とし，network.opts の以下を修正．
```
    DHCP="y"
```
/etc/aliases の書き換え後，% newaliases．
以下のパッケージを install．
```
egcs-g77
magicpoint
```
VinePlus の以下のパッケージを install
```
freefonts
psutils
a2ps
html-helper-mode
gnuplot
xpdf
wireless-tools
Mule-UCS-emacs
wv
mozilla
gnumeric
ftpmirror
ndtpd
```
ndtpd では，/etc/services に ndtp 2010/tcp の追加と，起動script も別途必要となる．起動script は /etc/rc.d/init.d にいれ，# chkconfig ndtpd on とする．

以下はパッケージにはないが必要なもの．

jdk * (IBM JDK 1.1.8 & IBM Java2)
acroread (+ jpnfont) *
Wnn6 *
mpich (needs java) *
lookup *
xv * (patch)
BLAS, LAPACK
VMware

辞書の整備．
# printtool によるプリンタの設定．
ppxp の qdial で access point の設定．# ppxpadduser username として，tty と uucp の group に所属することをお忘れなく．

問題点

いまだに 3Com Megahertz 10/100 LAN CardBus PC Card (3CXFE575BT) を利用することができない．．．なぜか，さすと固まってしまう． config.opts で exclude irq をいろいろ設定しても駄目だった．ちなみに Vine Linux 2.1 の pcmcia-cs は現在最新の 3.1.21 が入っている．誰か，VAIO PCG-SR9C/K + Linux で使えている人はいませんか？これに関して，/etc/sysconfig/pcmcia に
```
CORE_OPTS="vcc_settle=100"
```
を設定することで，解決できるかもというメールをもらったが，状況は改善されなかった．pcmcia-cs-3.1.24 でもダメだった．
ghostscript (ghostscript-5.50-0vl2，ghostscript-fonts-5.50-1)で日本語が表示されない．例えば，
```
% gs /usr/share/ghostscript/5.50/examples/allkanji.ps 
```
でも表示されない．と思っていたら，vine-users ML で環境変数 LANGUAGE，LANG，LC_ALL の設定の指摘を受けた．LANG=ja とすることにより漢字が表示された．

VMware 2.0.4 (Host Win2K，Guest Linux，physical partition) 導入時の注意

SAMBA を利用するため，hostname を Linux と Windows 2000 で別の名前にする．また，# smbpasswd -a username で，samba ユーザを作成することをお忘れなく．また，default では新規ファイルに必ず実行パミッションがついてしまうため，/etc/smb.conf (の [homes] セクション)に
```
    create mask = 0644
```
を追加する．
/etc/X11/XF86ConfigのFontPath から TrueType のエントリをコメントアウトする．そうしないと， default font の fixed が見つからないと，X server が起動しない．また，真ん中のボタンを利用可能とするため，Section "Pointer"に
```
    Emulate3Buttons
    Emulate3Timeout    50
```
を追加する．
VMware で起動した Linux は時間が 17 時間ほど遅れてしまう．．．どうしたものでしょうか？？？ちなみに UTC は 26 時間遅れている．．． /etc/rc.sysinit の要解析．でも，# date MMDDhhmm で Linux だけ時間を変更することができたので，何とかできそう．これについては vmware-toolbox を root で立ち上げて Host OS との時間の同期をとることにすることでしのぐことができる．また，Win2K の時間を合わせるために TClock を利用している．桜時計というのもあるらしい．
bridged network は built-in のものしか使えず，VAIO PCG-SR9C/K では使うとしたら Smart Connect (Sony i.LINK(1394) Adapter) である． host-only は， Windows 2000 での設定により使える．この設定では，ハードウェアの追加と削除による VMnet1 network adapter の追加(と，dhcp サーバの起動，および VMnet1 の IP address の設定)を行う．ここで，実際につながっているネットワークデバイスで VMnet1 を共有すると設定すると host-only でも外に出られる．この場合，上記の dhcp サーバの起動および VMnet1 の IP address の設定は必要ない．Linux 側の設定では，kudzu で設定するか， /etc/sysconfig/network-script/ifcfg-eth[01] を作成する必要がある．ifcfg-eth0 の場合は，例えば以下のようになる．
```
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=dhcp
ONBOOT=yes
```
Ctrl と CAPS の問題．これは，Windows 2000 で変えて，Linux では何もしないという解しかなさそう．この場合，単に Linux を boot するときは us_Ctrl_CAPS なので dualconf で keymap を us と変更した．Windows 2000 では AltIME を利用している．
dualboot で Linux を boot 時のメッセージがウザイので ifcfg-eth0 を書き換えるよう dualconf を変更．
上二点の VMware 2.0.4 に対する変更点は /etc/dualconf.org.patch と /etc/dualconf.vm.patch．このとき ifcfg-eth0.vm を作成する必要がある．
VMware links: VMware | VMware メモ | VMware-jp ML | VMware for Linux | linuxindex

After Upgrading to 2.1.5

Install/Upgrade に graphical installer が使える！
なぜか upgrade 時の時刻が 9 時間ほど進んでいる！！！これは installer の bug では．
Upgrade 後は USB が認識される！ (でも実は，これは PnP を off にしたからかも知れない．．．) これにより，memory stick が使えるようになった！ /etc/fstabに以下を追加すると便利．
```
/dev/sda1               /stick                  vfat    noauto          0 0
```

/etc/pcmcia/network を入れ替える．

# cd /etc/pcmcia
# cp -p /usr/src/linux/pcmcia-cs-3.1.22/etc/network network.pcmcia-cs
# mv network network.vine
# cp -p network.pcmcia-cs network

/etc/aliases の書き換え後，% newaliases．

Osamu Tatebe <o.tatebe@aist.go.jp>

Last modified: Sun Jan 13 14:12:46 JST 2002