2024年10月9日(水)は,12:15 から 3C205 でガイダンスを行います.
3人とも、筑波大学計算科学研究センター 高性能計算システム研究部門の所属です。
秋学期
並列プログラミング技法として、メッセージパッシングによるプログラミングと、スレッド等を用いた共有メモリによるプログラミングの両者を学び、さらにそれらをカップリングしたハイブリッド並列プログラミングを学ぶ。また、並列プログラムの性能評価手法についても学ぶ。これらを通して、現在、高性能並列プログラミング手法として実用化されている MPI および OpenMP に関して理解する。
実験には、計算科学研究センターのスーパーコンピュータ「Cygnus」を用いる。
ハイブリッド型並列処理システムについて理解し、そのハードウェアコンポーネントであるノード間ネットワークとノード内共有メモリの特性を調べる。TCP/IP を用いたネットワーク性能評価と、thread を用いた共有メモリ性能評価を行なう。
ノード内の共有メモリを用いた並列プログラミング手法として、OpenMP について学ぶ。OpenMP を用いた簡単なプログラムを作成し、共有メモリ型並列アルゴリズムについて理解する。
ノード間のメッセージパッシングを用いた並列プログラミング手法として、MPI (Message Passing Interface) について学ぶ。MPIを用いた簡単なプログラムを作成し、分散メモリ型並列アルゴリズムについて理解する。
最後に、MPI と OpenMP を用いたハイブリッド型並列プログラミングについて学ぶ。代表的な数値計算問題の並列化を通して、ハイブリッド型並列システムの性能特性に関して理解する。